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効果抜群!行動観察対策!苦手な娘と実際にやった練習方法 小学校受験おぺりママブログ

行動観察ができなかった子ができるようになった。家庭での練習方法

おぺりちゃんが初めて行動観察模試を受けたとき、

「初対面の子と4人1組で、紙コップや折り紙、ストローなどを使って“遊園地の乗り物”を作りましょう」という課題でした。

積極的な子がすぐに「何を作ろか?」と言います。

「観覧車がいいな!」と自分の意見を言う子、中には自分の作りたいものを勝手に作り始める子もいて、紙コップや折り紙がどんどん机の上で散らかっていきました。

そんな中、おぺりちゃんは全く動けませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)

他の子が積極的に行動する中、圧倒され、ただ立って周りの様子を見ているだけ…。

隣のお子さんが「これでタイヤ作ろうよ!」と話しかけてくれたのをきっかけに、「うん」と答え、何とか動き始める。結局そのまま終わってしまいました。

教室が終わり、私が「どうだった?」と聞くと、おぺりちゃんは「…みんながすごくて、何をしていいか分からなかった」と答えました。

あの一言で、胸がぎゅっと痛くなりました。
実際に“初対面の中で動く難しさ”を痛感した瞬間でした。

行動観察は「素の子ども」が出る試験

練習していなければ、指示が聞けない・行動できない・といった自己中心的行動が出やすくなります。
その日をきっかけに、私たち親子の“行動観察対策”はスタートしました。

こんにちは!この記事を書いている私は、小学校受験指導歴9年、「娘のおぺりちゃんをほぼ自宅学習で合格させたおぺりママ」です。

今回は、おぺりちゃんと実際に行った「行動観察の実践的な自宅対策法」をご紹介します。

小学校受験 行動観察対策 練習法

そこで今日は、おぺりちゃんと私が実際にやった苦手な子でも出来る様になる自宅での練習方法についてお話します。

行動観察とは

  • 制作や運動・ゲームなどを行う集団活動のテスト

を通じで「協調性」「指示を聞く力」「礼儀・生活習慣」を集団行動を通じて評価する科目です

  • ペーパーだけでは合格できない!
    小学校受験では、ペーパーだけ高得点でも、**お友達と仲良くできる・指示を聞きこうどうできる・ルールを守る・意見を言えるなどペーパーテストでは測る事のできない人間の内面的な部分「非認知能力」**を見る行動観察も小学校受験では重要視されます。

おぺりちゃんが苦手だった理由

おぺりちゃんは、初対面の子に自分から話しかけるのが苦手で、一歩引いてしまうタイプでした。家では有り余るくらい元気なのに、外に出ると急に小声になってしまう——。「家と同じようにできたらいいのに…」と何度思ったかわかりません。

自宅でできる行動観察練習

📌おぺりちゃんが実際にやった6つの練習ステップ

ステップ 内容
① 過去問チェック 出題傾向把握
② 行動観察を本で学ぶ 「お友達と仲良く」を学ぶ
③ 行動観察問題集で学ぶ お家で試験をイメージトレーニング
④ 公園・児童館で実践練習 実践練習・体験
➄ 行動観察教室・模試で本番形式 試験の実践的な練習
⑥復習もしっかり ③にもどって直すべき所をチェック

行動観察 過去問

まずは志望校の行動観察試験の傾向をリサーチし、出題傾向を整理しました。

行動観察 問題集

小学校受験「行動観察」の問題集を徹底的に比べてみた!!

他にも出題を予想するために行動観察でよく出る問題内容を掲載した問題集もチェックしました!

ステップ2 動画や絵本で「お友達と仲良くする」を学ぶ

読むしかない!年少・年中・年長別!!『行動観察』におすすめの本

行動観察の基本となる「お友達と仲良く」まずはここを知る事が大事です。年齢にあったお友達と仲良くする事が分かるようなの絵本やDVDなどで学びました

ステップ3 おうちで模擬練習・イメージトレーニング

えしん会の行動観察問題集でお家でシミュレーション練習

小学校受験家庭でできる行動観察対策の決定版 行動観察プレ1☜えしん会公式HP

 えしん会の「自宅で練習できる行動観察問題集」を使い家庭で模擬試験を実施。教材にはグループ遊びや指示に従う場面が再現されており、ケーススタディ準備:「泣いている子がいたらどうする?」など具体的な場面で“自制心と対応力”を親子で楽しく練習できる問題集で、まずはお家で行動観察のルールや本番のイメージを沸かせるのにとても効果的でした。

ステップ4 公園・児童館で実践練習

  1. 児童館・公園で場慣れ訓練
     児童館や公園に行き、初対面の子でも自然と遊び、譲り合いや声かけなどの協調性を養習慣を作りました。
  2. 他にも単発の習い事や教室や体験レッスンにも積極参加短期レッスン:体操・かけっこ・水泳などや子ども農作業体験など夏休み限定教室などにもたくさん参加しました。ここでも行動観察と同じ「初めて会う先生の指示を聞く・お友達と協力する」力を学ぶことができる絶好の機会になります。

ステップ5. 行動観察教室・塾・模試で試験形式を体験

理英会の単発OK!行動観察指導ゼミに行って見た

行動観察教室や対策講座に参加 本番形式の課題実践や、先生・他児との交流を経験する貴重な機会になりました。

塾に普段通っていなくても、大手の塾で行動観察の単発での教室が開かれている所があります。

特に、受験が近くなった年長の時はこういった所に足を運んでみるとより実践に近い内容になっています。経験しておくことで受験本番にお子様が緊張することなくスムーズに出来ると思います。

ステップ7.復習をしっかりやる

  • 自宅でできていなかった事を確認をルーティン化

実はこれが1番、行動観察ができるようになった効果的な方法だと思っています。

実践で、できていなかった事を自宅でもう一度やってみる。(えしん会の問題集を使って):「おぺりちゃんのおもちゃで遊びたそうなお友達がいます。どうする?」と同じ場面を再現。「そうだよね。いきなりおもちゃを取るんじゃなくて他に良い方法はなかったかな?」と自分の行動を間接的に考える

これらを通じて、おぺりちゃんは行動観察と同じように“場でどう振る舞うか”を自然と学んで行動観察が得意科目へとなっていきました。

行動観察当日の出来事|おぺりちゃんが見せた成長

そして月日は流れ、行動観察の本番当日。課題は「グループで協力して、課題を行う」定番の課題でした。

部屋に入ると、初対面の子どもたちは緊張の面持ちで席につきます。

試験官の「では始めてください」の合図があったのに、誰も動かなかったんだそうです。

静まり返った空気の中、固まっている子、材料を見つめてモジモジしている子…。みんながどうしていいか分からず、沈黙の時間が過ぎていったそうです。

そのとき、おぺりちゃんが小さな声で

「みんなは、何を作りたい?」

と言ったそうです。その一言で、場の空気が動き「あれがいい!」「わたしはこんなの!」と、ぽつぽつと声が出はじめたそうです。

おぺりちゃんはみんなの意見を聞きながら、「じゃあ、これを作る人と、色を塗る人に分かれる?」など自然にみんなの意見をまとめていったそうです。

途中で上手くできなかったり「ここはこうしようよ」と意見がぶつかる場面もあったみたいですが、最後は全員が笑顔で協力して、“課題”を完成させたんだそうです。

帰りに「どうだった?」と聞くと、「みんなでできたて楽しかった!」と、おぺりちゃん。かつて模試で立ち尽くしていた姿を思い出すと、その笑顔に思わず胸が熱くなりました。

リーダーじゃなくても大丈夫。評価されるのは「姿勢」でした

おぺりちゃんは、どちらかというと「リーダーに合わせて動く」協調型。自分から指示を出したり、みんなを引っ張ったりするタイプではなく、教室で見ていた時には周りの様子を見ながらサポートに回ることが多かったです。

だからこそ、今回の行動観察の試験で見せた姿には、正直私も驚きました。

普段ならリーダータイプの子に自然と任せるところを、その日は「誰かが動かなきゃ」と思ったのか、自分なりにどうにかしようと一歩踏み出したのです。

決して完璧な進行だったわけではありません。自分でうまく作れなかった時には他の子が手伝ってくれたり、途中で意見がぶつかったりもあったそうです。でも、お友達と一緒に最後まで一緒にやり遂げた——。

その「不器用でも自分から動こうとした姿勢」こそが、先生たちに評価されたのかもしれません。

行動観察は、よく絶対的リーダーが良いとされ、評価されると思われがちですがそうではなく、その子一人一人の個性に合わせて「どう課題や人と関わろうとしたか」を見ています。

ですから、リーダータイプでなくても、おっとりタイプでも、人見知りでも、それぞれの子に合った“輝き方”があります。

行動観察でそのことに気づけたのは、この試験を通して一番学んだ私自身かもしれません。

まとめ|行動観察は「良いところを光らせる」科目

行動観察は、子どもの良いところをどう光らせるかの勝負です。
「直す」よりもまず伸ばす。ここを意識した途端、わが家はうまく回り始めました。

おぺりちゃんは初対面の子への声かけが苦手。最初、私はそこを直そうとして、かえって声を小さくさせてしまっていたと思います。
途中からは視点を切り替え、慣れれば前に出られる/指示をよく聞き行動できる/周りをよく見ることができるといった“すでに持っている強み”を見つけて、言葉で伝えて褒めることに全振りしました。

おぺりちゃんは、初対面な子への声掛けはやはり最後まで苦手でしたが、小さな声ながらも自分から

「みんなは、何を作りたい?」

と結果的に言えたんだと思います。

わが子の良さを光らせるコツ(チェック)

  • 良いところを具体語で伝える(姿勢・聞く力・ていねいさ など)
  • その強みを場面で使う練習をする(紙人形/ごっこ遊び)
  • 振り返りは「良かった点」→「次どうする?」の順で
  • 苦手を無理に0→100にせず、ちょっと意識できればOK!強みでカバーする発想に

行動観察は伸びる方向がわかれば乗り越えられる試験です。お子さまの“今ある光”にスポットを当てて、家庭練習でそっと前へ押してあげましょう。

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えしん会「行動観察問題集」

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行動観察での服装や身だしなみは男の子に比べ、特に女の子が気をつけるべき点が多いです。行動観察の服装についても詳しくまとめましたのでこちらもぜひチェックしてみて下さい!