【小学校受験】年長で仕上げる「お話の記憶」|試験本番に向けた家庭学習の進め方
小学校受験の「お話の記憶」は、年長になってから急に伸ばす科目ではありません。
年少・年中で積み上げてきた力を、年長で「試験レベル」に引き上げていく──それが年長期の役割です。
小学校受験指導歴9年。
娘の“おぺりちゃん”を塾なし・ほぼ自宅学習のみで合格させ、
『小学校受験は家庭の過ごし方で9割で決まる』という本も出版しているおぺりママです。
この記事では、
・基礎のお話は覚えられるようになってきた子
・長めのお話にも少しずつ対応できるようになってきた子
に向けて、年長で我が家が実際にやっていた「お話の記憶」の仕上げ方を体験談ベースでご紹介します。
年長は「お話の記憶」を試験レベルに引き上げる時期
年長になると、
「ある程度できているはずなのに、点数が安定しない」
「聞き逃しやケアレスミスが多い」
という悩みが出てくるご家庭がとても多いです。
この時期に大切なのは、新しいことを増やすことではなく、精度を上げること。
- 聞き逃さない
- 順番を間違えない
- 最後まで集中力を切らさない
こうした「本番で点になる力」を、家庭学習で少しずつ仕上げていきました。
【体験談】年長のおぺりちゃんが実際にやっていたこと
娘のおぺりちゃんも、年長のはじめから完璧だったわけではありません。
年中までで「お話を覚える力」はある程度ついていましたが、
年長では「正確さ」と「安定感」を意識して学習を進めました。
① 基礎のお話が覚えられる子は「反復」で精度アップ
基礎レベルのお話が覚えられるようになってきたら、
年長では反復練習がとても効果的でした。
- 聞き漏らしを減らす
- 選択肢の読み違いを防ぐ
- 毎回同じように点を取れるようにする
我が家では、
ハイレベル合格ワーク100「お話の記憶」を使って、
同じ形式を繰り返し解く練習をしていました。
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標準からハイレべルの問題数が多く
「正確に解答できるか」を意識した練習にぴったりです。
▶︎
ハイレベル合格ワーク100「お話の記憶」を実際に使ってみた感想
② 長めのお話に対応する力をつける
志望校レベルになると、
文章量が一気に増え、集中力と記憶の持久力が求められます。
そこで使っていたのが、ばっちりくんドリルの長文のお話でした。
- 途中で集中が切れないか
- 前半の内容を忘れていないか
- 順番を正しく覚えられているか
最初は完璧を求めず、
「どこまで覚えられたか」を一緒に確認するようにし、少しずつ長文でも最後まで聞き取れるように練習していました。
③ 本番同様のスピードに慣れる(音声対策)
年長でとても大切だったのが、音声スピードへの慣れです。
模試や本番では、
家庭で読むよりも少し早いスピードで音声が流れます。
我が家では、
ばっちりくんドリル「お話の記憶」音声ペン付きを使い、
本番と同じ条件で聞く練習をしていました。
- 聞き直しはしない
- 一度で覚える意識を持つ
- 緊張感のある環境に慣れる
これを取り入れたことで、
模試でも「聞き逃した」という感覚が減っていきました。
とはいえ、年長期の「やりすぎ」には注意
年長は「仕上げの時期」とはいえ、
問題集を増やしすぎたり、毎日詰め込みすぎたりすると逆効果になることもあります。
実際に、
- 集中力が続かなくなった
- お話の記憶が嫌いになってしまった
- できていたはずの問題が不安定になった
というケースも、少なくありません。
年長期の学習量やペースに不安を感じている方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
▶ 小学校受験「長文読解・お話の記憶」問題集、やりすぎていませんか?
まとめ|年長は「新しいこと」より「仕上げ」を大切に
年長の「お話の記憶」で大切なのは、
- 基礎を何度も反復すること
- 長文への耐性をつけること
- 本番と同じ条件に慣れること
焦って新しい教材を増やすよりも、
「できることを確実に点にする」意識が、
本番での安定につながりました。
年少・年中で積み上げてきた力を、
年長で開花!とはいえやりすぎは禁物です。
ぜひご家庭のペースで、
「仕上げの一年」を進めてみてくださいね。
