最近よく耳にするのが、
「掃除はロボット掃除機で自動化しているので、何もしていません」
というご家庭。
忙しい現代では、それ自体は素晴らしい選択です。
私もロボット掃除機を使っていますし、その便利さは痛いほどわかります。
でも――
小学校受験では、それが“危険”になることがあります。
便利な物のおかげで
子どもから“ある大事な経験”が奪われていきます。
そしてそれは、行動観察や面接で
必ず表面化してしまうポイントなのです。
では、その“危険なワケ”とは何なのか――?
今日は、私、小学校受験指導歴9年、娘の「おぺりちゃん」を塾なし、ほぼ自宅学習で小学校受験に合格させ、現在も塾なしで小3で英検準二級・全統1位。を育てるおぺりママがその理由をお話しします。
小学校受験で「掃除」が大事な理由|一緒にやる時間が“人間力”を育てる
小学校受験というと、どうしても「ペーパー」勉強寄りのイメージが強いですが、掃除・片付けが課題や面接で問われる場面があります。
🧹1. 実際に“掃除の課題”が出た学校もある
行動観察や指示行動の中で、雑巾がけ・ほうきがけ・机を拭くなど、日常の掃除が課題として出題された学校があります。
「雑巾をしぼる」「指示された場所を拭く」「ほうきでごみを集めてちりとりで捨てる」など、小学校生活でも行う掃除には 指示行動・協調性・丁寧さ を見る事ができるからです。
つまり、家庭で普段から掃除をしている子は、試験でも自然に動けます。
🧹2. “家事は外注”⁈全自動は危険⁈
- 「プロに頼んでいて掃除はほとんどやらせていない」
- 「最新家電でほぼ全自動だから、子どもは何もしていない」
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
忙しい現代のママにとって家事の外注は賢い選択です。
ただ、小学校受験で見られているのは、“子ども自身が生活の一部を担えるかどうか”という部分。
すべてを自動化・外注してしまうと、「自分でやる」という経験値が不足してしまうのは明らかです。
🧹3. もちろん毎日やる必要はない。でも“経験”は必要
忙しい生活の中で子どもが毎日、家中を雑巾掛け、ほうきで掃除するのは無理です。
でも大事なのは、
✔ 「掃除」という行動に、子どもが責任を持って関わった経験があるかどうか
です。
私が実際にやった方法
とはいえ小さな子に掃除を頼むと余計汚くなったり、汚い物に触れたりと大変な事になる事も。
なので私は
1.まずは格好から入る
子どものやる気を上げるにはまずは格好から!(笑)ということで私はおぺりちゃんに子供用のエプロンを購入!あえて後ろがボタンではなく紐のタイプを選んで自分で蝶々結びをする練習にもなりました。これだけで子どもは『お掃除する~!』と張り切ってくれます!(^^)!
2.とにかく簡単な物から
例えば、食事を食べた後のテーブル拭きをお願いする。などそんな簡単な物をお願いするのからスタートしてみるのも良いです。完璧にできなくてもやったことが大事!と思う様にしていました笑
3.ながーい目でみる
とはいえ、トイレ掃除など特に汚れが気になる場所を手伝いたい!と言われた時は、私がこっそり先に掃除した後におぺりちゃんにやってもらっていました。小さい子だと予期せぬ事態を招く時もありますので…ね。慣れてきたら最初からおぺりちゃん掃除してもらうと行った感じでやると大惨事は防ぐことが出来ました。
4.時間のある時に
子どもとの掃除はやはり思っている以上に時間がかかったりする事も多かったので、平日はあまり時間が取れなかった事もありお休みの日など時間がある時にやりました。「今日はお掃除隊だ!」みたいな一大イベントとしてやるのも以外と楽しいです。
🧹4. 親子で一緒にやる時間が「人間力」を育てる
掃除は、家族の一員としての意識や責任をを子どもが持てる大事な経験にも。
親子で一緒に取り組む、小さな共同作業です。
- 役割分担を決める
- 最後まで責任を持って取り組む
- 終わったら「キレイになったね!」と喜ぶ
こうした時間が、協調性・段取り・責任感など、学校の共同生活でも必要な力そのものを育てます。
🧹5. 小学校に入ってからも「掃除の時間」はある
どの小学校にも「掃除の時間」があります。
家庭で少しでも経験しておくと、入学後に困りません。
おぺりちゃんも、今では週末に──
- お風呂掃除
- トイレ掃除
- 洗面所
- 布団カバーやシーツの洗濯
などを自分から進んでよくやっています。
「自分のことは自分でやる」は当たり前ですが、
家族みんなで使う場所・物も、同じようにやるという視点は、とても大事だと思います。
ちょっと!今私が掃除したばかりなんだから汚さないで綺麗に使ってよ!と親が怒られる事も笑
でも、これって自分で掃除したからこそ、汚さないで綺麗に使おうと思う気持ちが芽生えるんです。
こうした習慣は、受験対策だけでなく、生きる力そのものにつながります。
🧹小学校受験は「生活力」も見ている試験
ペーパーの点数だけでは合格できません。
日々の生活で育つ力こそ、行動観察や面接の質問の会話の中で表れます。
掃除はその最たる例。
簡単なことから、子どもと一緒にやってみてください。
それが、合格にも、入学後の学校生活にもつながります。
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