【小学校受験】年中から伸ばす「お話の記憶」|基礎を固める家庭学習の進め方
小学校受験の「お話の記憶」は、
年長になって急にできるようになる科目ではありません。
実は、年中の過ごし方でその後の伸びが大きく変わります。
小学校受験指導歴9年。
娘の“おぺりちゃん”を塾なし・ほぼ自宅学習のみで合格させ、
『小学校受験は家庭の過ごし方で9割で決まる』という本も出版しているおぺりママです。
この記事では、
- お話を聞くのが苦手な子
- お話は聞けるけれど覚えられない子
- 少しずつ問題集にも取り組めるようになってきた子
それぞれの状態に合わせた、
年中さんの「お話の記憶」家庭学習の進め方を
実体験を交えてご紹介します。
年中でも「お話を聞けない・覚えられない」子は珍しくありません
年中さんでも、
- 最後までお話を聞けない
- 聞いているはずなのに内容を覚えていない
- 質問されると固まってしまう
というお子さんはとても多いです。
この場合、無理に問題集を進めるよりも、
「お話を聞く準備」と「短いお話を覚える経験」を
優先する方が、結果的に近道になります。
年少さん向けにまとめたこちらの記事では、
「お話を聞けない子」への具体的な関わり方を詳しく書いています。
年中は「お話の記憶」の土台を固める大切な時期
年中は、お話の記憶において
とても重要な「基礎づくりの時期」です。
この時期の目標は、
- 短いお話を最後まで聞ける
- 登場人物や出来事を思い出せる
- 簡単な質問に答えられる
という状態を、
無理なく当たり前にすることです。
【体験談】年中のおぺりちゃんが実際にやっていたこと
娘のおぺりちゃんも、
年中のはじめからいきなり長文ができたわけではありません。
まずは、
- 短いお話からスタート
- 絵や場面を思い出す
- 簡単な質問に答える
この流れをとても大切にしていました。
① お話を覚えられるようになってきた子は「基礎問題集」へ
お話を聞いて内容を思い出せるようになってきたら、
年中さんは基礎レベルの問題集に進むタイミングです。
我が家では、
- 短いお話
- 問題数が少ない
- 口頭で答えられるもの
を意識して選びました。
こぐま会の「話の内容理解」系の問題集は、
年中の「初めての問題集」としてとても取り入れやすかったです。
お話も短めで口頭で答えられるので、
おぺりちゃんはよくお風呂でやっていました(笑)
② 少し長めのお話に挑戦できるようになったら
短いお話に慣れてきたら、
少しずつ文章量が増える問題にも挑戦していきました。
この段階では、
- いきなり完璧を求めない
- 思い出せた部分をしっかり褒める
- 「どんなお話だった?」と振り返る
という関わり方を意識していました。
少し長めのお話に触れることで、
年長で必要になる集中力と記憶の持久力が
自然と育っていきます。
③ 読み聞かせ+質問で「考えながら聞く力」を育てる
年中の頃は、昔話や物語の読み聞かせもよく取り入れていました。
昔話や童話は小学校受験でよく出るので、
そのまま受験対策にもつながります。
ただ読むだけでなく、
- 「次は誰が出てくるんだっけ?」
- 「さっき何をしていたかな?」
- 「このあとどうなりそう?」
と、簡単な質問を挟みながら読むのがポイントです。
これだけで、
- 聞き流さない
- 内容を意識して聞く
- 記憶に残りやすくなる
という変化を感じました。
まとめ|年中は「焦らず基礎を積み上げる」時期
年中の「お話の記憶」は、
- できない部分を無理に引き上げる
- 難しい問題を詰め込む
必要はありません。
短いお話を聞く → 思い出す → 答える
この流れを、遊びと会話の延長で積み重ねていくことが、
年長で一気に伸びる土台になります。
年中の今こそ、
「できた」「わかった」を増やしながら、
お話の記憶を得意の芽に育てていきましょう。
▶ なぜできない?|お話の記憶が苦手な子の本当の原因
何度やっても覚えられないのは、
やり方や順番が間違っているだけかもしれません。
