小学校受験の行動観察でリーダーとは…
この記事では、行動観察とリーダーシップの関係。行動観察ではリーダーになった方がいいのか?行動観察でリーダーになる子に育てる方法について詳しく取り上げていきます。
この記事を書いている私は小学校受験指導歴9年「娘のおぺりちゃんを小学校受験にほぼ自宅学習で合格させたワーママ」です。こんな私が解説していきます。
小学校受験 行動観察とリーダーシップ
小学校受験行動観察とは
小学校受験の行動観察とは、集団の中での子どもの振る舞いや、他の子どもたちとの関わり方を見て協調性や社会性を評価する試験です。
グループで与えられた課題をこなすという試験内容のため、自然とリーダーシップを取る子どもが出てくるということが多いです。
リーダーの子が合格に有利なの?
以前、先生に、小学校受験の行動観察で自然とリーダー役になれる子は全体の10パーセント程度と貴重な存在だと聞いたことがあります。
あくまでもその先生が今まで見てきた生徒の中での話らしいので正確な数字ではありませんが。
なので、考えられることはリーダーシップを自然と取れる子は少ないのでしょう。そのため小学校受験でもリーダーシップを取れる子が合格に有利!と思っている人が多いとも言えるのではないでしょうか?
しかし、一概にはそうではないと思います。必ずしもリーダーシップが取れなくても行動観察ではしっかりと点数をもらい多くの子が合格していると言えます。
行動観察で評価される事
小学校受験の行動観察では、リーダーシップ以外にも、協調性や積極性、思いやり、冷静な判断力など、さまざまな面で評価されます。
1. ルールを守る
ルールをきちんと守り、他の子どもたちにも丁寧に伝える行動は評価されます。自分勝手な行動をしない姿勢が重要です。
2. 他の子を助ける
困っている子を見つけたときにさりげなくサポートする行動。例えば、物を拾ってあげる、分からない部分を教えてあげるなどの姿勢がポイントです。
3. 積極的な発言
リーダーでなくても、自分の意見をしっかり述べ、話し合いに積極的に参加する姿勢が加点対象になります。
4. 役割を全うする
与えられた役割を責任感を持ってしっかりとこなすこと。たとえば、グループの一員として協力的に動く姿勢です。
5. 集中して取り組む
活動や作業に真剣に取り組む姿勢が評価されます。騒がず、集中力を持って行動できることが重要です。
6. 周囲への気配り
周囲の状況をよく見て、自然とサポート役に回ったり、他の子がやりやすいように配慮する行動が評価されます。
7. 冷静な判断力
トラブルや問題が起きた際に、感情的にならず、冷静に解決しようとする姿勢も加点対象です。
8. グループ活動での協調性
意見がぶつかっても相手の話をしっかり聞き、自分の意見を柔軟に調整できる姿勢が求められます。
9. 活動に主体的に関わる
指示待ちではなく、自分から進んで行動する姿勢。リーダーでなくても、進行をスムーズにするために積極的に動くことが評価されます。
10. 礼儀正しい態度
先生や周りの子どもたちに対して、礼儀正しく接する態度。挨拶や感謝の言葉をしっかり言える子は高く評価されます。
リーダーと『仕切り屋』は違う。
また、リーダーシップを発揮する子どもがどのように振る舞うかが注目されます。
リーダーシップとは、必ずしもグループを引っ張る力強い。
小さな子に多いのが「それはダメ!私の言うとおりにやって!」みたいな『仕切り屋さん』を指すのではありません。
仲間への配慮や協力姿勢、問題解決能力なども含まれます。
例えば、「他の子どもたちの意見を尊重しているか」「自分の意見を適切なタイミングで発言しているか」「困っている友達を助ける姿勢があるか」などがチェックポイントとなります。
リーダーシップが取れる子に育てるには
おぺりちゃんは、幼稚園の頃はリーダー気質。どちらかというと自分が強いんです。自分の意見はガンガン言うタイプ。もとは『仕切り屋さん』でした(笑)
ですが、後の小学校受験の行動観察での試験ではその性格もありリーダーをかって出るタイプになっていきました。
こういう性格はもともとなのかもしれませんが、私が意識して育てたことが2つあります。
自分の意見を言えるようにする
普段から、私が先に答えを言うのではなく『おぺりちゃんはどう思う?』と先におぺりちゃんは今どう考えているのか、自分の意見を言わせるようにしていました。
そのためか自分の意見や考えを自然と発言する習慣があったと思っています。
『仕切り屋さん』を直す
また、自分の意見を貫きとおす仕切り屋さん。と相手に思いやりを持ってみんなの意見をまとめる真のリーダーとの違いを教えました。
これを教えるのにはおぺりちゃんが相手の気持ちや立場になる事が大事と考え、絵本の読み聞かせや物語の中でリーダーシップを発揮するキャラクターについて話し合ったり、問題集を使って行動観察での場面を想定したお話をし、人形を使ったりしてどうしたらいいのか考える練習をすることで「仕切り屋さん」を直すようにしていきました。
他にも、日常生活での練習が効果的です。
例えば、家庭内でのお手伝いや役割を与え、責任感を育てました。兄弟姉妹の面倒を見ることや友達の弟や妹など自分より小さい子の面倒をみたりとチームワークとリーダーシップを養うことができますね。また、習い事や児童館や公園などで友達と遊ぶ機会を増やし、様々な状況での対人スキルを磨くことも大切にしていました。
これにより、行動観察の具体的な行動のイメージを持たせ、実際の場面でどのように行動するべきかを学ばせることができます。
まとめ
行動観察で求められる事は「人としての基礎力」を示すものであり、学校が求める資質に直結しています。
特に、思いやりや協調性を発揮しながらもお子様一人ひとりの良いところや性格にあった、自分らしさを出すことが大切です。
小学校受験を控えた親にとって、行動観察は子どもの成長を見守る良い機会です。
これからの小学校生活や集団での生活に慣れるための環境を整え、子どもが自信を持って行動できるようサポートしてあげましょう。
これらの取り組みを通じて、子どもたちはきっと受験のみならず、将来の様々な場面で活躍できる素晴らしい力を身につけることができると思います。