小学校受験の工作・制作・巧緻性・絵画・想像画って正解があるの?練習方法は?おすすめの教材は?と言った疑問にお答えします。また、おぺりちゃんが実際にやった小学校受験の工作対策についてご紹介します。
この記事を書いている私は受験指導歴7年・私立小学校に通う娘のおぺりちゃん1年生を塾なし!ほぼ自宅学習で合格させたワーママです。こんな私が解説していきます。
「絵画・制作」が苦手でも大丈夫な理由
小学校受験の「絵画・制作」が今は苦手でも問題はありません。
なぜなら、小学校受験の学校側が求めている工作・絵の描き方はテストなので当然答えがあります。でも今まで産まれてから4~6年しか経っていない子供たちはただ楽しく絵や工作を作る事しか知らないので、これが出来なくて当然のことだと思います。
ただ、この小学校側が求めている「絵画・制作」の答えを親が汲み取って子供に指導さえできれば上手下手ではなく得点につながると言うのが最大のポイントになります。
ただ描くだけではない?!小学校受験「絵画・制作」絵の描き方☜
実はおぺりちゃんもこの『絵画・制作』が苦手で、年長児になってからやっとなんとか本番の試験に間に合ったといったくらいの出来栄えでした( ノД`)シクシク…
「絵画や制作」と一言で言ってもその出題範囲はものすごく広く、ビーズを紐に通してちょうちょ結びをする。はさみ切り、絵を描くなどたくさんの課題がありますが、一つづつしっかり苦手な部分を理解して練習すれば問題ないです。
また、「絵画・制作」はペーパーテストの問題の様に答えが1つというわけではなく、抽象的な課題なので正直満点を取る事を目標にするのは厳しい課題だと思います。
小学校受験では出題された課題すべてが何割以上得点できている必要がある学校が多いので。「制作・絵画」は満点を目指すのではなく志望校の足切りに合わない程度の得点をしっかりとると言う事を最初から目標にし、対策をしていくのが良いです。
自宅での学習方法
先ほどもお話しましたが、小学校受験では他にもたくさんの課題があります。ペーパー、面接、運動、行動観察など。志望校の過去問からどこに重点を置いているのかなどをしっかりと把握したうえで、「制作・絵画」は満点を目指すのではなく志望校の足切りに合わない程度の得点をしっかりとると言う事を最初から目標にし、対策をしていくのが良いと思います。
小学校受験学習時間全体の2~3割の時間を「制作・絵画」に充てるようにスケジュールを組んでいました。
例えば、火曜日は「絵画・制作」対策の日!!と決めて火曜日はペーパー対策をお休みし、その日は絵を描いたり工作だけをすると言ったようにしていました。
お子様の得意、不得意、レベルに応じて「制作・絵画」の時間割を随時決めてあげると良いと思います。
工作や絵画に正解はあるのか?
『正解はあります!』小学校受験の工作や絵には実は一定の基準、正解があるんです。
私は最初「おぺりちゃんは、工作大好きだし、そもそも絵や工作には正解もないし、好きな様にやればいいんだから余裕でしょ!」と思っていました。
ところが、これでは全く小学校受験の『試験のための工作』とは違っていました。小学校受験の工作はしっかりとした練習と対策が必要なんです。
小学校受験「正しい絵の描き方」☜詳しい記事はこちら
工作・絵画が得意になるコツ
工作・絵画のコツは、
1.工作や絵の一定の基準、「指示通り正確に作る」ことや「実物の正確な描写」ができる事。
2.自分だけの独創性・オリジナリティー・個性を出した作品を作る事。
この2つが小学校受験の工作の最大のコツです!
工作・絵画の練習方法とおすすめの教材&問題集
おぺりちゃんが実際にやった練習方法をご紹介します。
ステップ1 まずは工作や絵にたくさん触れる
おぺりちゃんはまず、いろいろな工作や絵をかきました。
おすすめの工作無料サイト
幼児の知育プリント無料ダウンロード・印刷https://happylilac.net/hinaningyo-kamikoppu.htmlちびむずドリル 簡単工作ひな人形(2023.2.8参照)
ちびむずドリル🍙
このちびむずドリルは無料&ログインや会員登録なしで工作のプリントをダウンロードできるめちゃくちゃおすすめのサイトです。このようにかわいい工作がたくさんあります。季節や行事の勉強にもなります。いろいろな物を作る事で「はさみきり」「のりで貼る」「ちぎる」「テープを使う」「色をぬる」といったあらゆる巧緻性や手先の器用さを身につけました。
ステップ2 ルールを守って正確に作る・絵を描く
次は、小学校受験で言う一定の基準や「正解」のある工作や絵の練習をしました。
絵を描く時のルール
小学校受験で言う絵のルールは『実物の描写が正確にできている』と言う事を守って絵を描くことです。
例えば、人の絵を描く時に、子どもがよくやりがちな 首が無い。耳や鼻が無い。と言った実物とかけ離れた絵ではいけません。
他にも、海の絵の中に海の生き物ではない絵をかいたり、夏の絵に冬の草花を書いたり、マンガの世界の様に急にハートの絵を描いたりするのもおかしいですね。
普段から動物や人間、植物、生き物などをよく観察して絵にする練習が必要です。
おすすめの問題集
人や動物の絵の描き方の基礎をDVDでみながら学ぶ事ができます。上手な絵を描くのではなく受験の時間内に必要な特徴を入れた絵を描くと言った方法やコツが学べます。しかし、この本の絵の描き方にあまりとらわれ過ぎてしまうと子どもの絵個性がなくなってしまうので、どちらかと言うとおうちの方が見て、お子さまの絵の個性を生かしつつ絵の描き方のコツを教えてあげるのがベストな使い方だと思います。
工作のルール
工作では問題の『指示にしたがって正確に物を作る事』ができるかと言う事です。手順を抜かしたりせずに順番にどおりに作る。このパーツは外側ではなく内側に貼る。ここは谷折りではなく山折りで折る。と言った細かい指示をよく見聞きし、理解する。そして、正確につくれることが大切です。
おすすめの問題集
えしん会 教え方が分かる問題集 制作・絵画
カラーでイラストも可愛いのでおぺりちゃんは見るとすぐにやりたい!と楽しんで取り組めました。昔ばなしや童話、季節、行事も絡んだ問題もあったのでその勉強にもなりました。また、絵を書いたり紐を使った問題などもあったので巧緻性や手先を動かす練習にもなりました。この問題集は、ただ工作を作るだけではなく、問題の内容をよく聞き、指示にしたがって絵を書いたり作ったりするという小学校受験の『ルールを守って作る』という大事な練習ができました。
ステップ3 個性のあるオリジナルの工作・絵画の練習
ステップ2で『ルールを守った』工作や絵を書けるようになったら、今度は個性のあるオリジナルの作品が作れるように練習をしました。
<問題 この形を使って絵を描きましょう>と言った、形を使った想像画は、その形から簡単に思いつく物を描くのでどうしても同じ物を描いてしまいがちです。この絵だと【階段】や【表彰台】【建物】を思い浮かべる子が多いでしょう。しかし、それでは個性やオリジナリティーが感じられにくくなってしまいます。なので私はあらかじめ「この形は何に見える?」かをおぺりちゃんと話し合い、そこでパッと思いつくもの以外の絵を描いてみよう!と言ったように『みんなが思いつくもの以外の物』を書いたり作ったりする様に練習をしました。こうすることで自然と個性のある自分だけのオリジナルの作品が作れるようになりました。
ステップ4 発表の練習
また、工作や制作などでは先生から『この作品を説明して下さい』と聞かれ、子どもが自分で作った作品を発表をしないといけない場合もあります。なので、作品を作った後、私は『何のを作ったのか説明できるかな?』とおぺりちゃんに毎回聞くようにしていました。
そこでは1.何を作ったのか 2.どんな所を工夫して作ったのか 3.どんなイメージで作ったのか 4.難しかった所 などをしっかりと大きな声で自分から作品の説明ができるように練習していました。発表をすることで自分の作品を作る時にも大事なポイントを気にしてつくるようになりよりました。おかげで個性的な自分だけの作品を意識して作る事ができるようになりました。また発表も大きな声でわかりやすく、自分の作品をアピールし説明する力がつきました。
ステップ5 試験形式での工作・絵画の練習
最後は試験形式の工作や絵画の練習をしました。
その時はいろいろな小学校の過去問買いました。工作や行動観察の内容を見てその過去問の通りに材料を100均で用意し、道具を机にならべ、制限時間を計りながら取り組みました。
また、工作と行動観察と複合での出題がされるケースもあります。
その時にはおぺりパパ・おぺりママも他の受験生のふりをしておぺりちゃんと同じ机でグループでの制作練習をしました。
練習方法はおぺりパパにはしっかりした子の役。おぺりママは出来ない子の役をやり、その中でおぺりちゃんは協力しみんなで制作ができるのかを見て制作+行動の複合問題の実践的な練習もしました。
制作練習のポイント
工作の試験では道具の使い方や後片付けも見られています。
おうちでの普段の練習の時から、
「はさみの置き方」…きちんとはさみを閉じ自分の方に刃を向けて置く
「のりの使い方」…スティックのり、水のり、壺のりなど、どんなのりでもきちんと使える
「終わった後は机・床のチェック」・・・終わった後、机だけではなく床のゴミもきちんと片付ける
といった事もきちんとできるようにしておきましょう。
過去問分析
工作は小学校によって、問題がかなり違います。例えば、絵画が毎年出題されるとか紙コップなどを使った立体物の制作が各年で出題されているとか、行動観察の中でねんどで動物の制作が出題されるといった複合的な問題など、お子さまの志望校の出題傾向や制限時間。使われる道具、一人で作るのかグループで作るのか。発表もあるのかなどをしっかしと把握し、そこから対策をする事もとても大事です。
まとめ
小学校受験の工作や絵には「正解がある」ということが分かりました。
工作・絵画が得意になるコツは
1.工作や絵の一定の基準、「指示通り正確に作る」ことや「実物の正確な描写」ができる事。
2.自分だけの独創性・オリジナリティー・個性を出した作品を作る事。の2つです。
工作・絵画の練習方法とおすすめの教材&問題集
ステップ1 まずは自由に!工作や絵にたくさん触れる
のにおすすめの工作無料サイト ちびむずドリル🍙
ステップ2 ルールを守って正確に作る・絵を描く
のにおすすめの問題集
えしん会 教え方が分かる問題集 制作・絵画
ステップ3 個性のあるオリジナルの工作・絵画の練習
ステップ4 発表の練習
ステップ5 試験形式での工作・絵画の練習
におすすめの問題集・・・いろいろな小学校の過去問
制作・絵画の練習のポイントは
お片付けや道具の使い方にも気をつけて練習をすることや志望校の過去問みて出題傾向をつかむことも大切です。
ぜひみなさんも工作・制作・絵画・想像画・巧緻性の対策の参考にしてみて下さい!